2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ジャムを作りましょう サト・ナガセ『暮しの手帖』1954年

ページをめくっていて、写真の美しさに思わず手がとまってしまったのが、こちら。 イチゴの季節です ジャムを作りましょう サト・ナガセ バロック期のイタリアやオランダの絵画を見るようでもあり、モノクロを超えた色彩感と質感が伝わってきます。竹を編ん…

商品テストは消費者のためではない 『暮しの手帖』100号

花森安治「商品テスト入門」 『暮しの手帖』が日本ではじめて商品テストを公表してから17年目。第100号の出た昭和44年(1969年)までには、ソックス、マッチ、鉛筆、電球など身近な生活用品から始まって、アイロン、トースター、洗濯機、ストーブ…

童話「おくびょうなうさぎ」 富本一枝と平塚らいてう 1952年

平塚らいてうの座談会とサプライズ 第4号の平塚らいてう「ゴマじるこ」から3年。平塚らいてうが『暮しの手帖』に再登場するのは、第18号(昭和27年)の「我が若き日」という座談会になります。岡田八千代、林きむ子、山川菊栄、平塚らいてうと、明治に…

商品テスト(日用品のテスト報告)その1 ソックス 1954年

商品テストが誕生するまで 第20号(昭和28年)の「日本品と外国品をくらべる〈石けん〉 」は、商品テストの前身となった記事です。テストで取り上げた石けんは、すべて商品名は実名で出しています。しかし、石けんの洗浄力や、石けんが皮膚をあらす「遊…

石けん 日本品と外国品をくらべる 『暮しの手帖』 1953年

商品テスト前夜 昭和28年、第20号 「日本品と外国品をくらべる・石けん 暮しの手帖研究室」 「暮しの手帖研究室」というコトバが初めて登場した記事だと思うのですが、この〈石けん〉の比較はまだ「商品テスト」の前段階です。 『暮しの手帖』の柱のひと…

商品テストは「暮しの手帖研究室」から

商品テストと切っても切れないもの 『暮しの手帖』の柱のひとつだった「商品テスト」その「商品テスト」と切っても切れない存在だったものがあります。それは、「暮しの手帖研究室」 雑誌に初めて「暮しの手帖研究室」が登場したのは、昭和28年、第20号…

『暮しの手帖』に広告を載せないわけ 花森安治

〈商品テスト〉はヒモつきであってはならない 「ときどき、暮しの手帖に広告をのせないわけを聞かれる。理由は二つある。」 『暮しの手帖』に広告を載せない、広告費をもらわない理由について・・・花森安治は第100号の「商品テスト入門」のなかで、こう書い…

平塚らいてう「陰陽の調和」から 1949年

「暮らし」について 平塚らいてうが『暮しの手帖』に初登場したのは、第2号(昭和24年)に掲載された「陰陽の調和」というエッセイ。花森安治は、エッセイの原稿はあえて専門のことについてでなく、「暮らし」について書いてもらおうと考えていたようです…

蒸し器のプディング レシピ『暮しの手帖』1950年

ホットケーキの次は? 『暮しの手帖』のグラビア・ページに初めて掲載された食べ物の記事、それが「誰にでも必ず出来るホットケーキ」でした。レシピと作り方は、銀座一流店「コロンバン」の門倉国彦氏が担当。では、ホットケーキの次に掲載されたレシピは・…