1955年
創刊から8年目に 「暮しの手帖に、商品の写真や記事をのせるには、いくらぐらい出せばいいか?」 30号まで雑誌を作ったときに、花森安治は初めてそう聞かれたといいます。創刊から8年、それだけ記事が読まれ、商品の売れ行きを左右する雑誌になっていま…
花森安治といえば、「カステルの鉛筆」。濃い緑色の塗りに金文字のドイツ製鉛筆は、花森安治のお気に入りでした。そのカステルの鉛筆が登場する記事が、初期の商品テスト「鉛筆」です。 日用品をテストした報告 ★その3 鉛筆 掲載は昭和30年、第28号。終…
「ホットケーキを美味しそうな黄金色に焼くには?」 『暮しの手帖』29号(昭和30年)の「エプロンメモ」にコツがのっています。 「エプロンメモ」は、堀川あき子さんのコラム。献立の一品や、掃除のアイデア、台所の工夫、ファッション・・・暮しのヒン…
花森安治の装釘で 「暮しの手帖」の人気連載や掲載記事を一冊にまとめた本の装釘も、編集長の花森さんは数多く手がけています。1955年3月、雑誌の初期に発行された、H.K.ニールセンの『古い国からの新しい手紙』。女性新聞特派員の著者が、ヨーロッパの…