商品テスト

広告について語るときに花森安治の語ること 1955年

創刊から8年たって・・・ 「暮しの手帖に、商品の写真や記事をのせるには、いくらぐらい出せばいいか?」 30号まで雑誌を作ったときに、花森安治は初めてそう聞かれたといいます。創刊から8年、それだけ記事が読まれ、商品の売れ行きを左右する雑誌にな…

商品テスト(日用品のテスト報告) 鉛筆 1955年

花森安治といえば、「カステルの鉛筆」。濃い緑色の塗りに金文字のドイツ製鉛筆は、花森安治のお気に入りでした。そのカステルの鉛筆が登場する初記事が、初期の商品テストです。 日用品をテストした報告 ★その3 鉛筆 掲載は昭和30年、第28号。終戦から…

『暮しの手帖』 初期の商品テスト アイロン・電気ガマ・トースター

初期の商品テスト一覧 『暮しの手帖』の柱となった商品テスト。初めの頃は「日用品のテスト報告・暮しの手帖研究室」というタイトルでした。第1回めの〈ソックス〉が掲載されたのは、昭和29年の第26号。それから「日用品のテスト報告」というタイトルは…

「暮しの手帖研究室」の協力者を募集 1954年

「とと姉ちゃん」の第127話は、アイロンの商品テスト。ドラマでは、主婦テスターにアイロンがけを依頼しています。実際に、昭和29年の第27号で、編集部は「暮しの手帖研究室」に協力してくれる読者を募集しています。(商品テストの第1回目となる「ソッ…

商品テストは消費者のためではない 『暮しの手帖』100号

花森安治「商品テスト入門」 『暮しの手帖』が日本ではじめて商品テストを公表してから17年目。第100号の出た昭和44年(1969年)までには、ソックス、マッチ、鉛筆、電球など身近な生活用品から始まって、アイロン、トースター、洗濯機、ストーブ…

商品テスト(日用品のテスト報告)その1 ソックス 1954年

商品テストが誕生するまで 第20号(昭和28年)の「日本品と外国品をくらべる〈石けん〉 」は、商品テストの前身となった記事です。テストで取り上げた石けんは、すべて商品名は実名で出しています。しかし、石けんの洗浄力や、石けんが皮膚をあらす「遊…

石けん 日本品と外国品をくらべる 『暮しの手帖』 1953年

商品テスト前夜 昭和28年、第20号 「日本品と外国品をくらべる・石けん 暮しの手帖研究室」 「暮しの手帖研究室」というコトバが初めて登場した記事だと思うのですが、この〈石けん〉の比較はまだ「商品テスト」の前段階です。 『暮しの手帖』の柱のひと…

商品テストは「暮しの手帖研究室」から

商品テストと切っても切れないもの 『暮しの手帖』の柱のひとつだった「商品テスト」その「商品テスト」と切っても切れない存在だったものがあります。それは、「暮しの手帖研究室」 雑誌に初めて「暮しの手帖研究室」が登場したのは、昭和28年、第20号…

『暮しの手帖』に広告を載せないわけ 花森安治

〈商品テスト〉はヒモつきであってはならない 「ときどき、暮しの手帖に広告をのせないわけを聞かれる。理由は二つある。」 『暮しの手帖』に広告を載せない、広告費をもらわない理由について・・・花森安治は第100号の「商品テスト入門」のなかで、こう書い…