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昭和の「暮しの手帖」から

創刊号〜70年代「暮しの手帖」バックナンバーから。珠玉の記事をピックアップ

『暮しの手帖』の表紙 第15号〜第22号 

『暮しの手帖』表紙

『暮しの手帖』は当時、年間4冊の季刊誌だったが、表紙イラストの作風は1年ごとに変化している。
1952年からは、オイルパステルを使って、マルや四角を組み合わせたような、単純化された形や色彩の表紙になっている。

第15号

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1世紀15号 1952年3月 オイルパステル・鉛筆

第16号

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1世紀16号 1952年6月 オイルパステル

パウル・クレーを思わせるようなオイルパステルの表紙。
原画は、空や池の色がもっとブルーのようですが、印刷インクの加減かグリーンベースに色がまとまり、題字の白とヴァーミリオンが鮮やか。
写真だと平板に見えますが、パステルの筆致の残る洒落た色調。

この号には、『青鞜』の紅吉こと富本一枝さんの取材記事「村の保育所」。
平塚らいてうと同じように、富本さんも童話の連載を通じて『暮しの手帖』に関わっていきます。


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第17号

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1952年9月 グワッシュ、コラージュ

彩色した厚紙を板に貼って、ランプをコラージュ。

第18号

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1952年12月 オイルパステル

平塚らいてう・山川菊江・岡田八千代・林きむ子の座談会「わが若き日」。

18号の「おくびょうなうさぎ」から、富本一枝・藤城清治コンビによる童話連載が始まる。(後に『お母さんが読んで聞かせるお話』として出版)
富本一枝も『青鞜』創刊当時のメンバーだった。

第19号

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1953年2月 オイルパステル、色鉛筆、スクラッチ




第20号

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1953年6月 オイルパステル、色鉛筆 (原画)

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さかなの目がグルグルで面白い。

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この号から「もくじ」にも手描きイラストが入る。  


「とにもかくにも、第二十号を作り上げることができました。第一号を出してから、ちょうどまる五年になります。いっこうに、らくにもなりませんし、仕事ばかりは、何倍も忙しくなって、みんな、まるで無我夢中みたいな暮し方をしておりますけれど、それでも、とにかく五年、号数にして二十を重ねて来たという、このことは、やはり正直に申して、うれしい、非常にうれしいことなのです。」(第20号 あとがきより)


商品テストの前身となる「日本品と外国品をくらべる 石けん 」
暮しの手帖研究室
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第21号

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1953年9月 オイルパステル

第22号

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1953年12月 オイルパステル、グワッシュ、鉛筆 

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シンプルなデザインだが、数ある表紙の中でも、人気のある美しい表紙のひとつなのではと思う。 
独特のグリーン・トーンで印刷の色彩がまとまっていく。
この号から、「美しい暮しの手帖」から「暮しの手帖」に雑誌名が変わる。


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花森安治のデザイン

花森安治のデザイン

  • 作者: 暮しの手帖社,花森安治
  • 出版社/メーカー: 暮しの手帖社
  • 発売日: 2011/12/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)