カスタード・プディングのレシピ 『暮しの手帖』1960年

白、黄色、そして黄金色

とと姉ちゃんに登場した「ホットケーキ」が掲載されたのは、昭和25年の第7号。レシピは、巴里コロンバン銀座店が担当。

その次の号に掲載されたのが、やはり巴里コロンバン銀座店の「蒸し器のプディング」。

まだ記事は、モノクロのグラビア・ページでした。

それからちょうど10年たった昭和35年、第54号の「カスタードプディング」のレシピです。
溶いた卵の黄色、ミルクと混ぜたクリーム色、泡立つカラメルソースの黄金色。

昭和35年と思えない豊かな発色の印刷に驚きます。

『暮しの手帖』の大きな魅力のひとつです。


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カスタードプディングのレシピ

材料 (6人分)

牛乳カップ2
卵3コ
砂糖大サジ2
バニラエッセンス
ソース用に砂糖カップ1


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まず、カラメルソースを作っておきます。フライパンに砂糖カップ1をとり、水を数滴おとしてしめらせて中火にかけます。だんだん砂糖をこがしてゆくのですが、ハシやしゃもじはくっつくので使いません。

前後にフライパンをたえずゆすぶって全体にこげめをつけるようにします。

まずブクブク泡がたち、その泡が茶色に変わって、すこし煙がたちはじめたら水をカップ3分の1入れます。ジャーッと音をたててハネるので注意してください。

このソースを器に少しずつつぎます。半分は後で上にかけるので残しておいてください。

ナベに牛乳カップ2、砂糖大サジ2を入れ、ちょっと火にかけて砂糖をとかします。

べつに卵3コをボールに割って、泡立てないように気をつけてほぐしてから、牛乳の中に少しずつ流し入れてはかき混ぜます。(牛乳があついと卵がかたまってしまいます)

これをウラゴシにかけてこして卵のカラザやアブクなどをきれいにとり、エッセンスを2、3滴おとします。


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まえにソースを注いでおいた器にこれを8分目ほど注ぎ入れます。
器はガラスですからお湯に入れてあたためます。

じゅうぶん湯気が上がったご飯むしに並べ、フキンをかけます。

フタはすこしずらせ、中火の弱火で10分から12分むします。茶碗むしと同じで、火が強すぎるとスが入ります。(プディング型だと火の通りがよいので少し早めにでき上がります)

むし上がって、表面が冷めかけたら、残しておいたカラメルソースをかけます。かたまっていたら火にかけてとかします。こんな器だと型からぬかず、そのままいただきます。

でき上がり


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★陶器製のカップは熱伝導率がゆっくりなので、穏やかに加熱することができ、なめらかで軟らかいプリンをつくるのに適しているそうです。


TAMAKI フォルテモア(fortemore) ココット9 5個セット T-662007

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  • メディア: ホーム&キッチン
 

 

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