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昭和の「暮しの手帖」から

創刊号〜70年代「暮しの手帖」バックナンバーから。珠玉の記事をピックアップ

『暮しの手帖』のカスタード・プディング再び 1960年

巴里コロンバン銀座店のプリンから10年

とと姉ちゃん第18週「常子、ホットケーキをつくる」に登場した『暮しの手帖』のホットケーキ。
これは、雑誌のグラビアページ(モノクロですが)に初めて食べ物をのせた記事で、昭和25年の第7号のこと。
レシピの担当は巴里コロンバン銀座店。
次の号には、おなじくコロンバンのカスタードプディングの作り方が掲載されました。

それからちょうど10年。昭和35年、第54号。
プディングの素晴らしい特集記事が掲載されていました。
天火を使わずに、すべてご飯蒸しで作れるプディングです。

写真はモノクロではなくカラーページ、その写真が何とも素晴らしい出来ばえです。




 

ご飯むしで作るプディング

ちょっと作ってみようかな、と思うお菓子というと、これを天火で焼いてということが多くて、ついおっくうになってしまいます。
ご飯むしで、しゃれたプディングを作ってみましょう。

いいえ、天火がおっくうだから、ご飯むしで代用しようというのではありません。プディングには、じつにいろんな種類があり、作り方も、もちろん焼くのもあれば、これからご紹介する蒸すのもあり、油であげるのさえあります。

蒸すプディングは、とくべつ道具がいらないのが気楽なことの外に私たちには、もう一つ、ありがたいことがあります。
作り方のコツがあの茶わんむしとまったくおなじだからです。(ご飯むしで作るプディングより)


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材料をあんまりこねないこと、プディングを作るコツの一つです。
そして材料をあわせたら、なるたけ早く蒸します。
プディングの型は、コップや湯のみも使えます。


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右:クラッカープディング
細かく割ったクラッカー、干しぶどうやくるみを細かくきざんで。

左:ホワイトプディング
卵の白みだけを使って泡立てて蒸したもの。


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日本でプリンと言えばカスタードプディング。
詳しいレシピと作り方を別記事で紹介します。


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右:チョコレートプディング
左:カナリヤプディング
レモンとバターと卵、小麦粉(当時はメリケン粉と言っていた)を使ったスポンジ系のプディング。

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四角なプディング
厚めに切ったパンを使ったパンプディング。
材料はフレンチトーストと同じですが、カットしたパンにプリン液をひたして蒸したもの。  


石井好子さんの「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」の連載がはじまったのも、第54号からです。
写真を見ていると、最近の記事のような感じもしてくるような色彩とレイアウトですが、実は60年近くも前の話、電気冷蔵庫がやっと家庭に普及してきた頃です。
 

日本でプリンと言えばカスタードプディング

ところで、プリンとプディングの違いは?

プリンは和製英語というかプディングの発音がプリンになり、日本ではほとんどカスタードプディングのこと。

では、プディング(pudding)はどんなものでしょう?

『暮しの手帖』の記事にもありますが、プディングには、じつにいろんな種類があって、作り方も、蒸す、焼く、油であげるのもあります。

イギリスの船乗りの知恵から生まれたもの、という説もあります。 
船上では手持ちの食糧をムダにできず、肉の小片やパン屑などを全部合わせて卵液と一緒に蒸し焼きにしてみたら、茶碗むしのようなものが出来上がった。

陸上でも、干しフルーツ、ナッツ、パン屑や米、脂身の残りや肉や魚など、様々な材料を使って作られるようになり、卵+牛乳+砂糖の卵液だけを固めたものがカスタードプディングになっていくなど、バリエーションが広がっていったのでしょう。 


http://merimaa88.hatenablog.com/entry/1960-custard_pudding-recipemerimaa88.hatenablog.com

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