「巴里コロンバン銀座店」のレシピで
焼きたてのホットケーキにバターをのせ、蜜かシロップをかけてたべる楽しさ。
朝ごはんや昼の代わりに、手軽に出来て、みんなによろこばれるホットケーキ。
昭和25年「暮しの手帖」第7号に紹介されたホットケーキは、なんと「巴里コロンバン銀座支店」の門倉国彦さんの指導による記事でした。
雑誌では、銀座一流店と同じように、上手にやくコツを紹介しています。
誰にでも必ず出来るホットケーキ
材料として
粉 60匁(225g)
卵 一個
砂糖 10匁(37.5g)茶さじ山盛り5杯
牛乳 一合半(水でもできます)
ベーキングパウダー 茶さじ一杯
バタ 若干
*1匁=3.75g
1.まず粉をよくふるいベーキングパウダーをまぜておきます。
2.ボールに牛乳と砂糖を入れて、よく溶かします。
3.卵を黄味と白味にとりわけます。
4.黄味だけを牛乳と砂糖の中に入れて、まぜ合わせます。
5.白味はボールで泡立てます。(ボールをさかさまにしても落ちなくなるまで)
6.いよいよ粉を入れますが、一度に入れず、50匁ぐらいを入れて見て、足りなかったらあとを足すようにします。
泡立て器を上げてタラタラとたれる程度の固さがいいので、コツはあまり何度もかきまわしてネバリを出さぬこと。
7.フライパンに一度油を引いて火にかけ、すっかりふきとってから玉杓子でタネを落とします。
火加減はガスなら細火、電熱なら切ったりつけたり位。
(注:電熱器はコイルがうずを巻いていて、通電すると赤くなる昭和の電化製品です。)
8.表面にプツプツ穴があいたら返して軽く焼きます。
狐色にならなかったら砂糖が少ないし、ふっくらしないのはベーキングパウダーが悪いのです。
(注:当時は品質が一定していなかったのでしょう。)
「暮しの手帖」のレシピから65年ですね・・・(!)
パンケーキブームの今風にいえば、このレシピは「メレンゲふわふわホットケーキ」でしょうか。
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